<中華人民共和国>
外務省民間援助公益団体補助金を得て、中華人民共和国へ2度にわたり歯科専門家を派遣し、上海市、北京市の大学病院において口唇口蓋裂はじめ歯科治療全般において、現地医師らに技術移転を行った。また不足している医療機材を贈与するとともに、これまでに援助した医療機材の設置状況を視察し、その効果的な使用法について指導を行った。
 第1回派遣は平成15年1月24日より1月27日までの間、専門家1名が本年度より医療援助を開始する上海を訪問し、上海国際問題研究所その他市内関係施設において上海での医療制度および歯科医学事情について事前調査を行った。また上海第二医科大学においては、歯学部長他関係者らと中国歯科治療の現状につき協議し、来年度からの効果的な技術移転実施にむけて打合せを行った。
 平成15年3月22日から3月24日までの第2回派遣では専門家3名が北京大学口腔医学院を訪問し、院長はじめ各学部の教授とこれまでの医療援助活動に対し、総合的に再評価を行った。これまでに贈与した医療機材 小児用デンタルチェア−、医療用ベット等についてその設置状況を視察し、さらにその他の機材についてはその効果的な使用方法を指導した。今回の視察において医療機材 根管長測定器の消耗品備品に接触不良による不具合が生じていたことが判明し、日本にて備品21個を購入し、新たに贈与した。